実際に名入れタオルを発注するには

「名入れタオルの発注方法について」

ここではその知識を活かすための賢い発注方法や、名入れタオルの将来性についてお話しいきましょう。まず肝心なところとして、実際どのようにして発注すれば良いのか?という点について説明から始めていきますね。

名入れタオルを作ろうと思ったとき、一番最初にしなければならないことは、どのような文字を、どのような字体でプリントするのかということを決める作業です。これをデータ入稿と呼びますが、やり方としては2つあります。

一つ目は、私どもがお客様から内容をお伺いして、データ作成する場合。
そして、二つ目は、お客様がパソコンでデザインを作成して、私どもに渡していただく場合です。私どもですべて作成する場合は、お客様からプリントしたい文字を聞いた上で、どういった字体を使うのかサンプルをお見せしてご提案します。お客様からデータをいただく場合は、打ち合わせの時間はかなり短縮されます。

お客様でデータ作成をしていただく場合、通常よりも200円~500円程度割安でさせていただいております。(この金額は、他社の半額程度に抑えております)

ただ、私どもにも、タオルプリントを熟知したデザイナーがおりますので、すべてお任せ頂く方が、最終的に満足度の高い製品に仕上がることが多いです。

データを作成していただく場合、ご注意していただきたい点としては、縦8センチ、横25センチ以内におさめてください。このサイズが、名いれプリントの出来る最大のサイズとなります。この範囲内であれば、たとえワンポイントであっても、たくさん文字や柄があってもかまいません。

データが出来上がった段階で、一度プリントアウトして、FAXやEメールでチェックをしていただきます。この時にOKしてしまうと、もう後戻りが出来なくなりますので、最も神経を使う作業の一つでもあります。
私どもでも、「本当に大丈夫ですか?」という念押しをしますが、お客様でも本当にこれでよいか、じっくりと考えていただきたいと思います。

データ入稿が終わった段階で、プリント工場にてプリント用の版を製作します。
その後、実際にプリントを行います。

プリントの出来上がったタオルは、加工工場に運ばれ、のしをかけて、袋詰めされることになります。この「のし」なんですが、弊社の方で作成して加工工場に送ることになります。ですから、のしの内容についても、事前に私どもとお客様の間で打ち合わせをさせていただくことになります。

前章でもお話しましたが、のしのデザインや色を変えることは可能です。
でも、かなりイレギュラーな依頼ですので、その分はコストとして跳ね返るとお考え下さい。

袋詰めが完了したところで、名入れタオルの完成です。

大切なことなので、再度お話をしますが、
・タオルの基本色は白
・印刷の基本色は紺
・発注ロットの最低は10ダース(120本)
※これ以下でも可能ですが、最低ロットの10ダース分の単価を発注枚数で割った金額となります。

これらと違う条件になる場合は、通常よりも割高になるとお考え下さい。

名入れタオルも高品質製作の神野織物にお問い合わせ下さい。

ちょっと変わった名入れタオル

「ちょっと変わった名入れタオル」をご紹介したいと思います。

その名の通り名入れタオルは、お店や会社の名前、住所、電話番号などが入ったタオルです。
それは今でも同じなのですが、ここ最近、文字ではなくデザインを入れるといったケースが増え始めてきています。

今まで手がけたケースですと、キャラクターをワンポイントあしらったものや、コンサートのグッズとして、ロゴをプリントした物などがありました。

これはもう出来上がりが今までの名入れタオルとはかなり違います。
普通の名入れタオルに比べて、随分と新しいというか、若い感性を感じます。

当然、コンサート会場では、このタオルを多くの人たちが首にかけたり、ハチマキのように頭に巻いたりしています。

「自分はこのタオルを持っているぞ」

と、まるで自己主張しているみたいに。

この時点で、このタオルと、通常販促で配っている名入れタオルとでは扱われ方が随分と変わってくることになります。

かたや、持っていることを人に自慢したくなり、
かたや、使うことさえ恥ずかしいと感じることになるわけですね。

作り手としては、名入れタオルの名入れ部分のデザインが変わっただけなのですが、結果はこうも変わります。
やはりデザインというのは、軽視してはいけないのだなあとつくづく感じますね。

ミニハンカチの製造方法

ミニハンカチについてお話していきましょう。

平成18年、高校野球夏の甲子園大会で、ある一大ブームが巻き起こりました。優勝した早稲田実業高校の斉藤投手が試合中、額の汗をぬぐうために、小さなハンカチを使っていて、彼のさわやかな風貌もあいまって「ハンカチ王子」として一躍大人気となりました。

この「ハンカチ王子」ブームで注目を浴びたのが、ミニハンカチです。
聞くところによると、斉藤投手が使っていたハンカチは、すでに製造中止になっていたそうなのですが、あまりの人気ぶりに生産が再開されたとか。
いつの時代も、ブームに乗るというのはすごいパワーをもらえますよね。

さて、あのハンカチですが、一般的には女性が良く使っているアイテムで、普通のハンカチと違い、タオル地の物となっています。そのため、我々タオル屋の分野ということになっているわけなんですね。我々業界では、「ミニハンカチ」と呼んでいますが、その製造方法はちょっとユニークです。

実は、ミニハンカチを作る際には、最初からミニハンカチの大きさで織り上げるわけではありません。 ミニハンカチは、まずバスタオルの大きさの生地を織り上げます。そしてそこに、それぞれミニハンカチの大きさのプリントを同時にしておきます。

次に、ミニハンカチ大の大きさに、くりぬいて行きます。(下の図を参照して下さい。) つまり、最初にいっぱいプリントされたバスタオルを作っておき、それをミニハンカチの大きさに分割していくわけですね。こうすることで、プリントに関しては、一回の工程ですむため、効率が良いわけです。しかも、ミニハンカチにプリントする柄が、ワンポイントであろうが、全面であろうが、元々はバスタオル大のプリントなので、効率的には代わりはありません。

こうして、一枚ずつくりぬかれたミニハンカチは、その後周囲を縫って、体裁を整えます。これをメローと呼びます。
このように、プリントタオルと良く似た工程を踏みますが、1枚ずつの大きさにくりぬく作業が余分にかかるということになります。