それではここで、実際のジャガード織りの手法について説明していきます。
まずは「上げ落ち(単色ジャガード織り)タオル」です。
上げ落ちは簡単にいうと、織り込むときに「上に上げる部分」と「落として平にする部分」を作ることにより、タオル表面に凹凸を作り、その凹凸で文字やデザインを表現する方法です。
この上げ落ちは昔から良く使われる方法で、比較的安価で作ることが出来ます。
ジャガードでタオルを織り込むには、機械を使うのですが、昨今では電子化されているため、表現したい文字なりデザインを型データとして作成することから始 まります。このデータなんですけど、イメージとしては、方眼用紙のように縦横の線を引いたようなところに、塗りつぶす升目と塗りつぶさない升目を作って、 柄を表現します。パソコンやワープロで外字というのを作られた方ならお分かりになると思うのですが、升目を塗る塗らないで文字が出来上がります。
パソコンで、文字をすごく大きく拡大すると、文字がギザギザしています。なので、実際に織り込まれたジャガード製品も、厳密にいうと曲線ではなく、直線で 表現されているということになります。実は、ジャガードはこうした細かい表現を駆使して作られるわけですから、機械の性能に左右される部分は大きいです。 そのため、性能の良い機械を所持しているか、いないかでジャガードタオルを作れるか作れないかと言ってもいいくらいです。
でも、この機械、すごく高価なのです。しかも1台だけではあまり意味がなく、複数台あって始めて効率の良い生産が出来るので、どうしてもそういった環境の 整った工場に依頼することになります。この辺の事情を知らないまま発注してしまうと、後々困ることになるので、注意が必要です。
ちなみに弊社は、ジャガード織りに強い工場を知り尽くしていますので、間違いはないと自負しております。