タオル屋の醍醐味である高級志向のタオル「ジャガードタオル」


ジャガードタオルは、確かにロットや生産性の問題などで、割高となってしまう商品です。
その上、機械、糸、職人の3拍子が揃わないと、より良い品質のものが出来上がりません。
利益主導で考えた場合、作る側としては積極的にやっていきたい商品とは言えないでしょう。
でも、逆に機械、糸、職人を3つをしっかりと調和させることにより、素晴らしい出来上がりの商品が生まれます。

まさに、職人の腕の見せどころであり、タオル屋の醍醐味です。

確かに、作り手も商売ですから、利益優先にならざるを得ません。
その点だけを考えていると、なかなかジャガードタオルに手を出すことは出来ないでしょう。
何と言っても、設備投資に莫大な費用が掛かります。

ジャガードの機械は、1台が数千万します。
しかも、それ1台では効率が悪くて元がとれません。複数台導入する必要があります。
加えて、型データも昔のような手書きではなく、コンピュータで作りますから、それだけでもコンピュータのハード、ソフトが必要となります。更に、それらを使いこなす人も必要となります。
この時点で、ある程度の年齢層でないと難しくなってしまいます。

そして、材料。
より良い品質の糸を使わなければなりません。つまり、材料費がかかりますから、その分利益を圧迫します。

これだけの課題を持っていながら、それでも尚且つオリジナルのジャガードタオルに積極的にトライする企業はあるでしょうか?

あります。
それは、私どもがお付き合いさせていただいている工場です。この工場は、親子2代で経営れているのですが、お二人とも、本当の意味で職人肌です。というよ り、仕事が好きで好きでたまらないといった感じを受けます。こちらが無理なお願いをしても、あれこれ創意工夫をして、クリアーしてくれますし、ときには機 械を改造してまでオーダーに応えてくれたりします。

これは単に職人としてのプライドだけでなく、この仕事にかける熱意というか、この仕事をやっているのが好きだということを表れでしょう。そこには、儲け優 先という考えは存在していません。もちろん、商売ですから、利益のことは考えてはいます。でもそればかりではなく、「良いものをキチンと作り上げる」とい う気持ちと、この仕事にやりがいを感じているからこそでしょう。
不思議なもので、そういうスタイルの会社には、仕事が集中します。もちろん、私どもとしても、「ここに頼めば大丈夫」と太鼓判を押すことが出来ます。

何度も繰り返しになりますが、ジャガードタオルはタオル屋の醍醐味です。
同時に、ジャガードをキチンと作れるということは、腕が良いという証でもあります。
こういう工場に、ジャガード以外を頼んでも、キチンと仕上げてくれるということは、言うまでもありませんよね。

 

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