オリジナルリストバンド


リストバンド

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リストバンドの製造方法と賢い注文の仕方

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その1 「リストバンドの製造方法」

それでは、ここからは「リストバンド」についてのお話を進めていくことにいたしましょう。
まず、リストバンドと聞いてみなさんは何を思い浮かべますか?
ほとんどの人が、「テニスのときに腕にしているヤツ」をイメージされたのではないでしょうか?
ではそもそも、テニスプレーヤーはなぜリストバンドをしているのでしょう?

ファッション?もちろんそれも少しはあります。
でも、リストバンドの一番の目的は、「汗を止める」ことにあるのです。
テニスプレーヤーにとって、腕から流れた汗が手のひらに伝わることによって、テニスラケットが滑ってしまうのは、絶対に避けたい出来事です。それを防ぐために、手首のところにリストバンドを巻いて、汗を食い止めているわけなんですね。
そういえば、プロ野球選手もリストバンドをしていますね。あれもバットを持つ手が滑らないようにするためなのでしょう。

と、ここまでお話してきて、ピン!と来た方もいらっしゃるかも知れません。
そうですね、汗を止めるためにリストバンドは、汗を吸収しています。汗を吸収するものといえば、そうそう、その通り。タオルですよね。

タオルとリストバンド、用途は同じですが、形状は違います。タオルが平べったい布なのに対し、リストバンドは、輪になっていて、ゴムで収縮するようになっています。まあ、そうしないと手首からズリ落ちちゃいますもんね。
タオルと同じ用途ということは、当然生地もほとんど同じですし、作り方も良く似ています。
ただ、決定的に違う点として、「小さくて輪になっている」ということなんですね。
つまり、通常のタオルの機械ではなく、リストバンド用の機械がないと作れないということになるんです。

リストバンドは、「丸編み機」という機械で編み上げます。
タオルが平べったい長方形なのに対し、リストバンドは輪になっていないといけないので、そのように編み上げてくれる機械です。

更にリストバンドは、タオルに比べかなり小さいです。
そのため、丸編み機も、小さいものが編める物(基本的にそうなのですが)でないとダメだということになります。

さて、この丸編み機ですが、実はジャガード織りが出来るようになっています。
リストバンドを良く見てもらうと分かるのですが、刺繍を施してあるものと、ジャガード織りで仕上げたものがあります。(※ジャガード織りについては、小冊子「ジャガード編」をご覧下さい。)

ジャガードは、最初に型データを作るところから始まるわけですが、こちらはコンピュータでの作成となるため、ある程度コンピュータ操作が出来ないと行けません。
ご存知ではないとは思いますが、タオル業界の平均年齢は高めです。つまり、コンピュータなどとんでもない!という人が多い業界なのです。そんな中で、コンピュータを使いこなすということは、年齢の若い人がいる工場でないと出来ません。それゆえ、リストバンドを作る工場は、若い人がいるところに限られると言ってもいいでしょう。
また、丸編み機もジャガードの編み機と同じで、1台、2台では効率が悪く、採算が取れません。少なくとも、5台から10台を所有しているような工場でないと、色んな意味で不安と言えます。このあたりも、リストバンドを依頼するときの目安としては有効ですね。

それから、若い人がいるということでのメリットがもう一つ。
それは「向上心がある」ということと、「技術の習得が早い」ということです。弊社が依頼している工場でも、最初はあまり上手ではなかったのですが、凄い勢いで上達したという所もあります。長い目で見れば、そういう所の目利きも必要でしょうね。

その2「良いリストバンドとは?」

さきほどの項で、刺繍やジャガードのリストバンドがどうやって作られているかということの大枠はお分かりいただけたと思います。基本的には、機械が違うだけで、タオルとあまり変わらないと言うことでしたね。

さて、ここでは「良いリストバンド」についてご紹介していきましょう。
と、その前に、「良いリストバンド」の説明よりも、まずは「良くないリストバンド」のお話をさせて下さいね。

リストバンドもタオルと同じで、使われている素材や加工料金などは、全国どこに行ってもさほど差はありません。ですから、大抵の場合、神野織物でなくても、依頼をして見積もりをすると、ほぼ同じ値段になると思います。

でも、そういった条件の中で、群を抜いて安い金額を提示する業者もいます。それは、タオルのときと同様、中国産のリストバンドを使っている業者なんですけど、インターネットで見かけることが多いですね。

これは、中国から輸入したリストバンドの土台に、日本で刺繍をするというやり方をとっているケースです。
多くは、タオル屋ではなく、刺繍屋さんがやっていますね。もちろん、これも絶対に悪いというわけではないのですが、色々と制限が出てきます。
まずは、黒や黄色といった単色しかないということと、ジャガード織りは出来ないということです。そして、総じて中国産はパイルが硬いという特徴があります。また、色も決まったものしかないため、自由度が国産に比べてぐっと低くなります。確かに値段的なアドバンテージは大きいのですが、私個人としては、あまり良い出来の物ではないなと思っています。

さて、それでは良いリストバンドとはどういう物でしょうか?

それはズバリ、国産の物ですね。
なんといっても、一から編んでいきますから、糸の色も長さも自由自在です。
中国産は、大量ロットで作られた製品を買い付けていますので、色や長さの変更といった小ロット向けの作り方をしていません。
そういえば、もう引退しましたが、プロ野球の新庄選手が、すごく長いリストバンドをしていましたよね?あれも、国内で一から作っているからこそ出来た代物なのです。

それと、日本産の場合、中国産に比べてソフトな糸を使用しているため、肌触りも柔らかいですし、見た目もキレイです。
それから何といっても、ジャガード織り(凹凸をつけたり、違う色の糸で織込んだり)は、国内の業者でないと作ることが出来ません。
その上、裏がパイルで表がジャガードといった、変化のあるものも国内産ならではです。

確かに、コスト面だけを見ると、中国産は魅力的です。でも、この後でもお話しますが、リストバンドは小ロットでも対応しやすいですので、値段以外の価値もトータルで考えると、国産が高いとも言い切れないと思いますよ。

その3「賢いリストバンドの作り方」

それでは、第1章「リストバンド」の締めくくりとして、どうやったら賢くリストバンドを作ることが出来るのかということについて、お話していきましょう。

まず、最初の選択として、何があっても価格を優先するかどうかということを考えてください。
そしてここで、「価格最優先」という判断をされたのなら、先ほど説明をした、中国産をおすすめします。ただし、そうした場合のリスクももう一度、理解しておきましょう。

・色の選択肢はかなり低い。
・パイルが硬く、使い心地が良くない。
・決まりきった長さしかない。
・ジャガードは無理。刺繍のみと割り切る。

この4つを理解しているのなら、中国産でも良いでしょう。(結構、この部分を知らないまま注文して、あとで困ってみえるお客様が多いのですが・・・)

価格最優先でなければ、やはり国内産をおすすめします。
その理由はなんと言っても、仕上がりがきれいなのと、ソフトな糸を使っているため、肌触りが柔らかいことです。
また、色目や長さへの対応も、かなり高い自由度があります。
それから、中国産では出来なかった、ジャガード織りが可能なところも大きな利点ですし、表面ジャガード、裏面パイルといったことも出来るので、他とは違ったリストバンドを作ることも充分可能です。

それと、意外に知られていないのが、小ロットからの製造が可能だということです。
もちろん、経済ロットというものがありますから、数が少なければ少ないほど割高にはなりますが、数十個単位で作ることも充分可能ですし、経済的ではないといいながらも、それほどビックリするような差にはならないので、おすすめです。

それから、ジャガードと刺繍はどちらがおすすめかということなのですが、コスト的なことを言ってしまうと、ジャガードの方が安くすみます。
というのも、ジャガードならおなじ工場で完結しますが、刺繍の場合、織り上げてから刺繍屋さんで刺繍をしてもらうということになります。
つまり、別業者に依頼することになるので、どうしても割高になってしまいます。刺繍も悪くはないですが、ジャガードのあのオシャレな感じは捨てがたいものがありますし、尚且つ刺繍よりも割安になるのであれば、断然こちらがおすすめですね。

参考までに、通常一番経済的に作れるロット数としては、200個以上となりますが、もちろん、それ以下でも作れますし、数十個でも大丈夫です。
ただし、その際200個以上で作ったときの1個辺りの単価が、少なくなればなるほど高くなってくるということになります。
クラブやサークルで作りたいというお話もお聞きしますが、割高になるということをご承知いただくということが必要になってきますね。

いずれにしましても、リストバンドもどの業者に作らせるかによって大きく変わってきますから、プロにご相談いただくのが一番無難だと思います。

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